医クラと見る峰宗太郎のスイスチーズモデル騒動

医クラの記録
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瞬間的に医クラで流行ったスイスチーズモデル1啓蒙で発生した騒動を振り返ります。

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発端:峰宗太郎のスイスチーズモデルの発表

2021年8月、峰宗太郎はTwitter上にスイスチーズモデルの画像を投下する。2
これが騒動に発展した。

右下には2021.7.25 S.Mine(@minesoh)、かつクリエイティブコモンズの「CC BY-NC-NO 4.0」3」というクレジットを表示している。

プチ炎上:峰宗太郎のスイスチーズモデルに対するツッコミ

発表後、多方面からツッコミを受ける。

コロナパンデミック対策のスイスチーズモデルの初出は、Ian Mackay(@MackayIM)らしく
改変個所を明記しないのは何故か?というツッコミ4

元の図とは順番も違っているようです。5

ついでに、ここで言われているIan Mackayのスイスチーズモデルとはこれ。6

https://figshare.com/articles/figure/The_Swiss_Cheese_Respiratory_Virus_Defence/13082618より。

社会的責任の「外出制限」と「資金援助」が省かれている。というもの。7

「意図的に削ったわけではない」という峰宗太郎。8
「削ったわけではない」というので、この時点で峰宗太郎が何かしらの元ネタを見て作成したことは明らかに。

その他のツッコミ色々

では無意識に削ったんだ。9
というツッコミになり(神戸大 牧野 淳一郎)

剽窃か…?という流れに。10

改変をしたのであれば、CCに従い改変個所を明示しなければなりません。11

改変をしたのであれば、(以下略 12

医クラにすら空リプを食らう始末。13

空気感染問題では峰宗太郎と折り合いが悪くブロックされた画像診断医k

峰宗太郎の釈明「忽那先生記事みてつくりなおしただけだけど。」

さて、峰宗太郎という人はTwitterで頻繁にマシュマロといういわゆる質問箱のようなサービスを多様していました。そのなかで、以下のように述べています。14

まぁというか、入れても良いんでしょうけど、感染予防には直接関係しないんでね
感染の予防法という観点で並べ直してるだけで。というか、忽那先生記事みてつくりなおしただけだけど。

https://twitter.com/minesoh/status/1422684750691528708

で、その「忽那先生記事」というのがおそらくこれ。15

【お知らせ】欧州経済領域(EEA)およびイギリスからご利用のお客様へ - Yahoo! JAPAN

記事中で引用されている図は亀田総合病院の林淑朗によって作成されたもの。16
こっちにも同じようなツッコミが入ったらしく、”James T. Reason氏の名前を画像内に入れました”と修正されている。

https://twitter.com/yoshirohayashi/status/1422396493357404161 より。

さて、峰宗太郎がこの図を基にスイスチーズモデルの図を作ったのであれば
CC BY-NC-ND 4.0の表示があることから、上記図内に掲示されている作成者名の表記は必要であるが、そもそも(ND)改変禁止が明示されているため、この図を基に上記のスイスチーズモデルを作ったのであれば、それはそれでアウトのような…
しかし、この林淑朗らの図を基に作成した割には、峰宗太郎のスイスチーズには「個人の責任」だけではなく「社会の責任」という項目が追記され、チーズの層も桁違いに多いことから、本当に参考にして作ったのかは疑問が残る。

ついでに、ここでもロッシェル・カップが林淑朗にツッコミを入れているが、林は「「個人に何ができるか」という文脈で作成した」と切り返しており、この図になったのは説得力がある。17
結局、Ian Mackayも参考にしたスイスチーズモデルの発案者James T. Reasonの名前を掲示し決着。

このようなコンセプトで作成されたスイスチーズモデルの図を自分の記事に引用し、あたかも感染対策は個人の責任という流れに持っていく
忽那賢志はセコいのだが、それはまた別の話。

Mackayモデルver4.0と峰宗太郎版スイスチーズモデルの類似性

これまでの流れから、”忽那先生記事みてつくりなおしただけ”というのは、イマイチ説得力に欠けるような気がします。

話が戻って、Mackayのスイスチーズモデルの話になるわけですが、実はこの図にはver4.0というものがあります。それがこれ。18

https://virologydownunder.com/the-swiss-cheese-infographic-that-went-viral/ より。

個人の責任、社会の責任、またネズミが描かれ「MISINFORMATION MOUSE」と名付けられています。
「誤情報などで壁を崩されないようによくよく注意。」という峰宗太郎版の注意書きは、まさにこの
「MISINFORMATION MOUSE」にそっくりです。

さて、峰宗太郎は2021年1月にスイスチーズモデルを紹介しており、すでにMacKayモデルについては把握していたとみて間違いないでしょう。19

この時は出典まで明記しており、普通の紹介を行っている。

この時はCCに従っていたのに、一体どうしたのでしょうか。

峰宗太郎のブロック攻勢

最後は峰宗太郎のブロック攻勢で終了。

だいたい引用RTで絡んだ人間はブロックされたようです。

”ちょっとしたスクリプト”によって300ほどブロックしたようです。20

こびナビメンバーであってもブロックするという過酷な条件。21

“本気で伝えたいこととは関係ないクソみたいなリプやリツイートが沢山付いた”22

余談:こびナビへの飛び火

当時峰宗太郎がこびナビ副代表であったことから、こびナビにも飛び火しました。23

※新型コロナワクチンに関するガイドブックの注意書きなどに上記の記載あり24

ガイドブック【こびナビ|CovNavi】
こびナビが作成した、新型コロナワクチンに関するガイドブック「今知っておきたい新型コロナワクチン」を公開いたします。

救急医Takaと小野昌弘の戦い

小野昌弘の反応。25
上述の通り、峰宗太郎のスイスチーズモデルはIan Mackayの図を基にした蓋然性は高いでしょう。

見かねた救急医Taka(木下喬弘)が駆け付け擁護。26
“Mackay博士の作った図に著作権があり、スイスチーズモデルでリスク管理を説明するというアイデア自体は普遍的なものだと思います。”

レスバが続きます。27
尚、オープンアクセスとは

オープンアクセス(OA)とは、学問は人類の共有資産であるという考えから、研究成果である論文等をインターネット上で一般向けにも公開し、経済的・技術的・法的な障壁なく誰でも自由に読めるようにすることです。

https://www.shiga-med.ac.jp/library/support/openaccess.html

です。28

食い下がる救急医Taka29
一般的なスイスチーズモデルの話に論点を変えようと頑張ります。

勿論すぐに論点を戻される。30

CC-BY-NC-NDなのか、CC-BY-NC (CCの)No4.0なのかよくわからい、というのは上述の通り。
小野昌弘はCC-BY-NC-NDと取った模様。

救急医Taka撤退。31
”私は「極度に類似」も「その図を模倣」も証拠はないと思います。”

さて、救急医Takaこと木下喬弘によれば、峰宗太郎のスイスチーズモデルとMackayモデルには
”「極度に類似」も「その図を模倣」も証拠はない”とのことですが、
Mackayモデルver4.0と比べるとどうでしょうか。

小野昌を論破できず悔しかったのか、かなり吹き上がる裏先生氏。
※この@srotcod_rof_hpm については下記記事を参照。

インペリアルとはインペリアル・カレッジ・ロンドン。小野昌の所属するイギリスの理工系大学。

公衆衛生学修士(MPH)なのにスイスチーズモデル全く聞いたことないってマジ?

脚注

  1. Wikipedia:スイスチーズモデル
  2. 元Twは削除済。→魚拓
  3. これは「CC-BY-NC-ND4.0(表示 – 非営利 – 改変禁止)」の誤植なのか、「CC-BY-NC(表示 – 非営利)でクリエイティブコモンズ4.0」を指しているのか不明。まあ既に消されたのでどちらなのかは深い問題ではないが。
  4. 魚拓
  5. 魚拓
  6. ver.3.0
  7. 指摘の魚拓
  8. 魚拓
  9. 魚拓
  10. 魚拓
  11. 魚拓
  12. 魚拓
  13. 魚拓
  14. 魚拓
  15. (魚拓)新型コロナ デルタ型変異ウイルス 感染力、重症化リスク、ワクチンの効果など 現時点で分かっていること
  16. 魚拓
  17. 魚拓
  18. 尚、今でも改定が続けられており、2022年11月24日時点でver5.3が最新。
  19. 魚拓
  20. 魚拓
  21. 魚拓
  22. 魚拓
  23. 魚拓
  24. 魚拓
  25. 魚拓
  26. 魚拓
  27. 魚拓
  28. オープンアクセスとは(滋賀医科大学)
  29. 魚拓
  30. 魚拓
  31. 魚拓
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